「コロニアル・レジェンド」店主の折々の記
アジアン雑貨輸入専門販売店「コロニアル・レジェンド」店主の日記
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  Inoue

Author:  Inoue
アジアン雑貨
輸入専門販売店
コロニアル・レジェンド
店主の 井上 です。


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5月3日 訃報・・・愛猫カズ永眠しました。
 4月に入ってから体調を崩し、動物病院に週2回注射と点滴に連れて行ってましたが、下旬からは一日措き、5月に入って医者がいままでよくがんばってきたけど、今日か明日までの命ですといわれ、点滴も途中ではずされました。次の日朝(5月3日)
、血を大量に吐き、足をバタつかせながらそのまま息を引取りました。尿毒症をおこし、さいごは毒が脳にまで達したそうです。お骨を拾うとき、白い骨のいたるところに、黒い染みがあり、それを見た母が、よっぽど苦しかったんやなぁ、やいて骨になると悪かった部分が黒くなってのこるそうだ。
お骨は、再度山の弘法大師が開山した大龍寺の供養塔に納骨しました。この8月16日にもカズの好物のシュウクリームをもって逢いに行ってきました。
弘法大師が中国に渡る前にこの山へ立ち寄り、帰国したら再びこの山にもどってくると言われたところから、再度山と呼ばれるようになったとか、本当に静かな深山で神戸の街も望めるし、ここならカズも安らかに眠れると思いました。
 こんなに悲しいやら、寂しいやら、もう猫は飼わんぞ!
13年目の蜜柑  1・17によせて
2008年の元旦、実家で恒例になっている親兄弟揃っての、おせちを祝っていたのですが、ふと窓の外をみると、ソフトボールぐらいの大きさの蜜柑がたわわになっているのです。
公園に隣接しているのでベランダから手を伸ばせばもぎ取れます、公園の植え込みに突然、ジャックとマメの木、いや蜜柑の木があるので、それは驚きました!
P1010230.jpg P1010228.jpg

「前からこんな大きな蜜柑の木あった?」 僕の横で酔いつぶれて寝ているとばかりおもっていた父が寝言のように
「その木は震災のときガレキといっしょに捨てられとったのをわしが拾ってきて、そこに植えたんや、、、」 母がつなぐように「今までひとつも生ったことなかったのに、今年になって、それもこんなに実をつけて、、、」 
 13年目に、、、13年前、この公園のおかげで我が家は焼失を免れた、火止めになってくれのだ。
地震後は焼け出された人々がこの公園で焚き火をして布団をからだにまいて暖をとっていた。そんな光景の向こう側は焼け野原が広がっていた。
父も母も箪笥の下敷きになりご近所の人に助け出された。
そのときは、僕は大阪で暮らしていたので、地震後4日めにやっとのおもいで、船で南港から神戸港に入り、歩いて自宅までたどりついた。
P1010226.jpg P1010232.jpg

真っ暗な中、台所のガスコンロの上で父が焚き火で冷たい炊き出しの弁当を焼飯にしていた、母は頭をげがし、包帯をして余震にふるえていた。
・・・・そんな状況のなか、ガレキといっしょに捨てられていたこの蜜柑の木を植えた父。
たくましい蜜柑の木、被災した神戸の人、街、
                 
                   来年もたわわに実をつけてくれ!
年の瀬と新年 つながる表と裏・・・詩人・杉山平一のコラムを読んで。
以前からよく授業のなかで、メビウスの環を実際に作り、生徒の興味、関心をもたせる小道具にしていた。{メビウスの環}と言うのは、細い紙片の両端をねじって張り合わせると、表をさわってなぞっているつもりが、いつの間にか裏になっているという、つなぎ方の不思議である。 目の錯覚、エッシャーという画家がこの錯視を使って、不思議な絵を描いている。        
*これより杉山平一のコラムの抜粋・・・ 

メビウスの仕掛けさながら・・・世界は変わるのである。幼児の世界は親が全世界であり、小中学生にとっては家族、クラスメートが全世界であり、大人は会社、友人が世界と言う風に、
みんなが、狭い世界に生きていて、その外に大きな世界がいくつも広がっているのに気付かず、絶望して死んだりする。 裏と表が交互に現れるのも知らずに。
 人はときに、かつての苦労や不幸を、なつかしげに話したりすることがあるが、それは裏がいつの間にか表に反転していたことにきずくからであろう。
 同様のことは西欧と日本の思想でも言えるかもしれない。
西欧の建築の多くはゴシック式に、塔は天を目指し槍のように鋭く、ダンスは飛び上がろうと跳躍し、町では噴水が喜ばれる。
 ところが、我が国では、噴水と反対に華厳の滝、那智の滝など、落下を美しいと喜び、神体として崇める。ダンスはすり足の舞を基本として、畳の上の座や裾模様など地上の安定を夢見る。
 まさに天と地、表と裏の様相を呈しているのは、牧畜民族と農耕民族の違いであろうか。それでも二つはどこかでつながっている。
 ドイツの詩人リルケが「秋」という詩にこう描いた。
 
 木の葉が散る、彼らは遠い知らぬ所から 落ちてくる 我々は落ちる
しかし何もかも落ちるのを、そっとどこかで大切に受け止めている大きな手があるに違いない
・・・
 青空に打ち上げたロケットが地球を飛び出してみると、宇宙は暗黒である。また、石を空にむかって投げると、空はゆっくり受けて、すぐ力いっぱい投げ返してくる。・・・

 表と裏が交互に現れるメビウスの環は、「絶望するな」と呼びかけてくるようだ。あの形こそ、生きることの意味をよく象徴する形ではなかろうか。
 我々は暗黒をもバネにして、輝かしい新年へ飛び出すことができる。・・・ 

                 以上、去年の暮れに朝日新聞夕刊に掲載されていたものです。

以前から私は年の瀬が大嫌いでした、なんとなく暗い気分に陥るのです。がこのメビウスの環のコラムをめにして「年の瀬」、「瀬」つまり「急流はやせ」をなんとかのりきることができました。今年は「年の瀬のない南の島で年越しするぞ!」を目標にがんばります。
    
                         (奢る平家もひさしからず・・・)
 
2008年

ベトナムへ行ってきました。5月5日
 ベトナムへ行って来ました。 
ついでに、と言ってはなんなんですが、バンコクのチャトゥチャックにもいってきました。
折りしも出発当日は手荷物検査でのペットボトル持込禁止が始まる当日に当たってしまいました。関空の南ウイング、手荷物検査口にたどり着くまでに2時間もかかったのは初めての経験でした。もちろんフライトも1時間以上の遅れ、それも全便、これが悲惨な旅の始まりになるとは・・・
P1010024a.jpg   P1010023a.jpg


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